これまでの主要な経緯をみてみると(続き)
2011/4/9 経済産業省、原発事故で完敗を認める
「五つの壁があるなんて言ってきた。私も多重防護で絶対大丈夫と信じてやってきたが、こういう事態になった」
経済産業省の西山官房審議官(原子力安全・保安院担当)は9日午前の記者会見で反省の弁を述べて、
これまでの原発の安全規制には甘さがあったことをついに認めた
−経済産業省と原子力安全委員会は役に立たないということを公式に認めたわけだ
ついては、経済産業省の責任者と原子力安全委員会の委員・専門委員は、福島第一原発の
危険な作業を先頭に立ってやってはどうか、他にお詫びのしようはないだろう−行動で示せ
自分たちの不始末のため協力会社の若者に危険な作業をやらせていては申し訳がないだろう
2011/4/12 政府は、広い範囲で人の健康や環境に影響を及ぼす大量の放射性物質が放出されて
いるとして、国際基準(国際評価尺度(INES))に基づく事故の評価を、最悪の「レベル7」に引き上げることを決めた
チェルノブイリ並みだ−これで、外国人・外国企業は日本には来なくなる、日本の食品も輸出は激減する
−外国で日本の食品が完全に敬遠されるということだ
原子力安全委員会は福島第1原発からは最大で1時間当たり1万テラベクレル(1テラベクレル=1兆ベクレル)の
放射性物質が、数時間にわたり放出されたと試算、現在は同1テラベクレル以下になったとしているが、INESの評価では、
放射性のヨウ素131換算で外部への放射性物質の放出量が数万テラベクレル以上である場合はレベル7に当たるとしている
これについて、アメリカの専門家は、驚くべきは、かくも大量の放射能を拡散しておきながら、それを認めるまでに1か月も
かかることだとしている−完全な馬鹿扱い・・・内閣も経済産業省も、原子力安全委員会もしっかりしろ
2011/4/17 東京電力は、一向に解決の検討がつかないので頭にきた政府に恫喝されてこれからの工程表を発表した
これによると、放射性物質の放出が管理され放射線量が大幅に抑えられている段階まで6-9か月かかるとしている
要するところ、これから9か月も放射能を拡散しまくると言っているのだ−東北南部から関東一円は、これまでと同様に
放射能汚染が継続するということであり、累積の放射線量はこれから9か月間どんどん増えていくということだ
しかも、この見通しも、確実な方策があるわけではなく、とりあえずやってみるという方策が並べられているにすぎない
−工程表で安心しても何の意味もない、画に描いた餅は食えないのだ
この時点での実態はというと、原発の1-3号では炉心の冷却には水を無理やり注入するしかない、ところがこれをやると
高濃度放射能汚染水が毎日増加するわけで、これがもう少しであふれて海に流れかねない状態なのだ−原子炉に
穴があいて漏れているのだから始末が悪い−水の注入を止めたら燃料棒が解けて、原子炉がついには水素爆発するか
水蒸気爆発するという八方塞がり状態−この状態は全く改善していないのだ
水素爆発するか水蒸気爆発すると高濃度の放射性物質が原発から拡散するので、東北南部から関東一円は
退避するしかないということにもなる
また、4号機は、燃料棒プールではいい湯だな状態で水蒸気が蒸発しており高温になっているので、注水して冷却する
しかない状態である
これから9月間も東京などの住人は逃げる準備をしてじっとしていないていけないのであろう
また、これだけの期間がかかるということは、30kmなどの範囲にも放射能が降り注ぎ続けるということでなので、蓄積量が
増加して、帰還はますます遠のくということであり、また、海洋は際限なく汚染し続けると言うことだ−魚が食えない
2011/4/21 政府は第一原発の半径20km以内を災害対策基本法に基づく「警戒区域」に指定した、これにより、
強制力を持つ立ち入り禁止区域となる−実質的な立ち入り禁止にしていても立ち入る住民が後を絶たないので
強制力を持つ区域指定としたもの、4/22から
2011/4/30 厚生労働省は福島、茨城など1都4県の女性23人の母乳を検査した結果、うち7人から微量
の放射性物質を検出したと発表
福島第1原発の30キロ圏内で生活していた福島県いわき市の女性の母乳から、1キログラム当たり3.5
ベクレルの放射性ヨウ素と、2.4ベクレルの放射性セシウムを検出
2011/5/2 各地の放射線量は次の通り
2011/5/3 埼玉県と栃木県は牧草に含まれる放射性物質を検査した結果、埼玉県熊谷市と同県東秩父村、
栃木県足利市と同県那須町の4か所の牧草が、農林水産省が定めた肉牛や乳牛の飼料の規制値を上回ったと発表
熊谷市の牧草からはセシウムが1キロ・グラムあたり420ベクレル、ヨウ素が同90ベクレル、東秩父村は
セシウムが同340ベクレルなど
2011/5/3 「緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)」を用いて予測した「放射性物質拡散予測データ」の公表を
ようやく開始した、これは原発事故後作成されていたものであるが、情報公開がなされていないとの批判を浴びてようやく
今頃になって公表しだしたもの
外国では、放射性物質拡散予測データを直ちに作成し公表して、これに基づいて、住民の避難や放射能汚染予測
をベースにして作物などの放射線量調査の実施と作物の流通制限などを行うのが原子力災害対応としては
常識となっている−この対応を日本政府がしていないので、外国政府から全く信用されていない−外国の
原子力災害専門家からみたら、日本政府のやっていることは完全に馬鹿のレベルだろう
これをみても日本政府の原子力災害対応がいかにでたらめで稚拙であるかがわかる−公表しなかったのは、
パニックをおそれたからとしているが、きちんとデータを公表しこれに基づいて対策を打てば信用される
これをしないから、国民は疑心暗鬼になっているのだ−避難指示でも格別の理由をいわず突然に避難地域に指定
したりしている場当たり対応となっている
また、被害を被るのは知らずに被曝させられている住民である
公表元は・・・・原子力安全保安院と文部科学省のサイト
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の計算結果について
原子力安全保安院
2011/5/3 福島第一原発から15キロと20キロ離れた海底の土から、初めて放射性物質を検出−
北側15キロの地点で、土1キロあたり、放射性ヨウ素131が190ベクレル、セシウム134は1300ベクレル、
セシウム137は1400ベクレル
2011/5/11 福島第一原発の2号機ラインでピットに高濃度汚染水の流出が判明−汚染水はあいも変わらず
タダ漏れ状態だ−海洋汚染はとどまるところを知らない
2011/5/12 福島第一原発の1号機で、燃料棒の大半が溶融して圧力容器の底に落下した状態と公表
ますます手がつけられない状態となっている−これで低温停止ができるのか
あげくに、原子炉の圧力容器と格納容器に穴が開いて超高濃度汚染水がダダ漏れ状態だ
この超高濃度汚染水は原子炉建屋の地下にたまっていることが判明した
これで、工程表のスケジュールは崩壊だ−ますます解決に時間がかかることに
予想したとおり工程表は単なる作文であることが判明した
これは、放射能が更に長期間に渡って広範囲にばらまかれることであり、放射能汚染が東北から
関東の全域で続くことを意味するのだ
2011/5/16-18 2及び3号機の燃料棒もメルトダウンの恐れ−東電は、1号機と同様に2/3号機についても、
燃料棒が早い段階で溶融して圧力容器の下部に落下したものと推測している
さらに、3号機については再臨界を防止するためにホウ酸を注水に混入する措置をとった
1-3号機のすべてについて、低温化などの処置が困難を増している
そして、1-3号機のすべてについて汚染水は超高濃度のものであるということになり、作業は
困難性を増している−これが建屋からも漏れていて超高濃度の汚染水が土中や海水を汚染し続けている
2-3号機は線量が高すぎて建屋にも入れない状態である−このままでは、作業員の累積被曝量超えで要員がいなくなる
次々と問題がでてきて実際は手がつけられなくなっている
改定した工程表でも東電や政府の言う最初の工程表のスケジュールでというのは大嘘だ
燃料棒メルトダウンで、入れない高濃度汚染原子炉建屋に積みあがる莫大な量の超高濃度汚染水−悲惨の極みだ
そして、冷温停止までの期間が延びることで、放射性物質が拡散し続ける
放射能は足し算なので、放射性物質が放出され続けると、例えば、東北から関東全域での牧草の基準値超えで
使用禁止や神奈川などの茶葉の基準値越えで出荷停止・回収に見られるように、放射能汚染は積算されて表面化
することになる
2011/5/24 東電はついに、2及び3号機の燃料棒もメルトダウンしていたと公表し、ようやく認めた
解析したら判明したと言っているが、今更、何を言っているかと言う印象だ
原子炉運転のど素人ではないのであるから、計器のせいなどにしてはいけない
メルトダウンは事故の早期から指摘されていたことだ
それに高濃度の汚染水を見れば燃料棒の溶融は馬鹿でも判断できるようなことだ―専門家が素人でも
わかるうそをついたら世も末だー検出される核種を見れば一目瞭然だ、それを知っていて大嘘をつくとは・・・
放出されている核種をすべて公表しないのは原子炉のひどい状態を知らせないためだ
空焚き時間の長さからみて、原子炉の格納容器の底は溶けて抜けている―地下水まで大汚染が拡大だ
こうなっているので、もはや水で冷やしても意味は無い―超高濃度の放射性物質による地下水脈からの拡散で
何百年も汚染が続く―海の汚染も手がつけられないぞ―これまで人類は、地下まで抜けた溶けた燃料ペレットを
処理したことは無いぞ―福島原発は棺にもできないひどいことになったということだ―チェルノブイリの比ではない
2011/6/6 原子力安全・保安院は福島第1原発事故の発生直後に大気中に放出された放射性物質の量は
77万テラベクレル(テラは1兆)と従来の推計を2倍強に上方修正する解析結果を発表
地震から約5時間後の震災当日に1号機で原子炉圧力容器が破損するなど事態の悪化が急速に進行して
いたことも判明−隠蔽体質の役所が、とっくにわかっていたことをぽろぽろと白状し始めた
結局、国内外で推測していた通りに汚染規模の大きさと事故の深刻さが裏付けられただけだ−国民、
特に福島県民はとんでもない放射能被曝にさらされているということだ
発生から3か月も経過してホットスポットの住民には更に避難が必要だなんて官房長官は言っているが、今頃に
なって何をとぼけたことを言っているんだ−福島県民は放射線被爆のモルモットで人体実験をされているのか
2011/6/15 放射能汚染は拡大している―静岡県の茶葉で基準値超えが発見されて、検査を拡大したところ
5工場の茶葉から放射性セシウムの基準値超えが確認された―福島原発から400km以上ある静岡県まで
汚染しているということになる―他の作物も危険性があるということだ
原発事故の汚染地域は500kmまで及ぶというのはチェルノブイリで実証されている―福島でも同じということだ
福島原発から500kmの全地域の全農畜産物の放射能線量検査が必要である
これからみると食物の安全性は西日本産ならということだろう
放射線量の計測が各地の自治体にひろがっている
そもそもこれは、東京電力の福島原発事故に起因して必要となったものであるので、その経費は東電が負担し、
しかも計測体制は東電がその責任で体制を作って放射能汚染地域の全域で実施すべき筋合いのものである
放射能汚染地域は東北地方から関東地方、はては中部地方まで拡大しているので、この全域について、
メッシュの区画で詳細な計測が定期的に実施されなければならない―これには、もちろん、土壌から空中、地形別・
・土地の属性別の計測から農畜産物、海産物など産物の計測まですべてが含まれるー当然、放出した核種のすべてに
ついて行う必要がある(政府や東電はストロンチウムやプルトニウムなどより危険なものは公表していない―あるいは、わざと
後出ししている)―福島のような人類史上初の大規模な放射能事故ではこのような計測体制は必要なものということだ
政府がこれを実施しないのは本当の放射能汚染が明確になるので、住民の避難・疎開や農畜産物などの出荷停止などが
天文学的に拡大し、損害賠償がどこまで膨らむかわからないからだ―すなわち、政府は国民の健康よりは経済性(予算)や
東電の保護がの方が大事なのだ
特に問題であるのは、このような政府のわかってやっている手抜きのため、福島市など福島県の県民は放射線の被爆実験を
されているような状況にあることだーなぜ、福島市民や同県民は、国や東電を相手にして傷害罪や行政の不作為で訴えないのか
不思議だ
2011/6/16 東電は、莫大な量の放射能汚染水を浄化する装置の試運転を開始した
政府は16日、福島第1原子力発電所から半径20キロメートル圏外の計画的避難区域以外の地点で年間積算放射線量
の推計値が20ミリシーベルトを超える恐れがある「ホットスポット」について、「特定避難勧奨地点」として指定する方針を
決めた―対象は福島県南相馬市、伊達市の一部地域―各戸ごとに指定する
住民の危惧・非難に抗し切れずに決めたもの、まるで泥縄だ―本当はこの市などの一帯が危険な累積放射線量の水準
にあるのに―事故後、放射線量調査を速やかに実施して、危険地域は即刻避難させるべきなのに
原発事故後何ヶ月も経つのに、住民にはさんざん被曝させておいて今頃なにを考えているのか―福島県民よ怒れ
福島県民は全員、内部被爆を含めた放射線被爆の計測が必要だ
2011/6/17 各地の上下水処理施設などで汚泥から高濃度の放射性物質が検出されているが、政府の原子力災害対策本部
は16日、汚泥を処分する場合に放射性セシウムの濃度が1kg当たり8000ベクレル以下は、跡地を住宅に利用しない場合に
限り埋め立てることができるなどの方針を公表―東日本は放射能汚染列島だ、これからは、埋立地はうかつに近寄れないぞ
(
続きPart4へ)
福島第一原発の原子炉の状況一覧
福島第一原発事故一覧
福島県飯舘村に関する詳細な放射線量調査結果